静岡市の南西に位置する海沿いの町「用宗(もちむね)」は、昔から漁師の町として知られ、昨今では自然な美味しさあふれるグルメな町としてもマスコミにもよく取り上げられます。
一年を通して穏やかな気候に恵まれ、気象情報で全国放送にもたびたび登場する用宗海岸からは、天気の良い日には富士山と伊豆半島が一望でき、お正月には初日の出も拝めます。
当店は用宗漁港のすぐそばで、創業50余年一筋に「ところてん」を、天草からじっくりと煮上げて、つくり続けている会社です。
職人社長が人生を賭けて追求し続けてきた「究極の弾力、歯ごたえ」が、これまでのところてんの常識を大きく覆し、ところてんの真の美味しさを提供することで、口コミのお客様、リピーター様がとても多いお店です。
たくさんのお客様が実際に結んでみて写真や感想を送ってきて頂いております。 今までにない、ぷりぷりの歯ごたえをお楽しみいただける、ツウの方も唸らせるところてんです。 一般のところてんは、手に持って結ぼうとしてもブチブチと切れてしまいますが、当店のところてんは、抜群の弾力性により、結ぶことが可能です。
一般に販売されている常温保存、賞味期限30日以上のところてんがほとんどという現代において、大変貴重で新鮮な生ところてんをご堪能いただけます。 最近個人的に、どんな食品を買っても保存料のニオイと後味が気になります。ですので極力保存料を使用していないものを選ぶようにしています。 ところてんのような自然なものであれば、尚更、保存料など使用していないほうが美味しいことは間違いありません。
売店にてご試食いただく際に、お客様よりよく「すごく奇麗なところてんね」「透き通って見える!」と言われます。 これは、ろ過精度の高さ、技術力によるものです。毎日の作業の中では、これが結構難しいのです。海藻という生き物を煮てろ過するわけですが、毎日違う海藻の個性を相手に行われるろ過作業、非常に苦労していますが、皆様の「美味しい」の一言に報わる思いがします。
結べるほどの圧倒的なプリプリ感には、太めのところてんがよく似合います。 岐阜の職人さんにいつも作っていただく天突きは、皆さんが想像するよりおそらく大きいものだと思います。 圧倒的な弾力感&太いところてん、最高の歯ごたえはこの組み合わせにより生まれます。 一方、「まろやかタイプ」では、硬さも控え目&細めのところてんで、のど越しにこだわります。 太さにこだわる2種類のところてん、あなたのお好みはどちらでしょうか? もちろんどちらも、結べる品質&保存料未使用の高品質なところてんです。
用宗のところてんはいつでもつくりたて、新鮮な生ところてんです。生ところてんと言えるためには、鮮度が最も大事です。 一般に販売されているところてんは、ろ液を抽出し、固めてから、保存液に浸けているので、日にちが経過しているため、生ところてんとは呼べません。一度保存液に浸けてしまうことで、ところてんの中の水分と保存液の水分が分子レベルで相互交換し、ところてんの中にも保存液が浸透してしまうのです。 用宗のところてんは、賞味期限は冷蔵保存で約7日程度ですが、常に作りたての「生」であることにこだわります。 ところてん好きの方でしたら、是非一度、「用宗のところてん」をお試しください。 ほかに類をみない「食感」と「風味」をご堪能いただけます。
心太の由来は、一説には、正倉院の書物に心天と記されていることから、奈良時代にはすでに、「こころてん」、または「こころぶと」と呼ばれ、その存在が確認されていたようです。約1300年も前に存在していたことは驚きとともに、まさに、日本の伝統食品であると言えると思います。
一方寒天は、江戸時代初期の1685年(貞享2年)、現在の京都府伏見において旅館「美濃屋」の主人・美濃太郎左衛門が、戸外に捨てた「心太」が凍結し、日中は天日により水分が溶け出し、夜にまた凍る。これを繰り返すうち、乾物となり、これで心太をつくったところ、美味しいものができた。それを隠元禅師に試食してもらったところ、精進料理として活用できると称され、同時に「寒天」と命名されたと言われております。
上記のことから明らかな様に、寒天と心太とは、もともと同じ原料からできているものです。
一般的には寒天のほうが、広義的であり、形状や種類が豊富という印象があります。
上記のエピソードにでてくる寒天は「糸(細)寒天」であり、他にも「角寒天」や「粉末寒天」などお馴染みの寒天があります。
また、乾物としての寒天のみではなく、あんみつやみつ豆に用いられる四角のゼリー状のものを「寒天」とも呼びますし、和菓子や駄菓子でも「寒天ゼリー」があります。
このように見ていきますと、「心太」というのは「寒天」のなかの「ゼリー」の一種であり、細長く天突きで突かれた固有の形状をしているもの限定の固有名詞と理解するのが正しいと思われます。